みなさんは、添付ファイルがついたメールが身に覚えのない人から来た経験はありませんか?
著名な企業や団体になりすまし、もっともらしい内容のメッセージを送りつけてくるため、一目で不正なメールを判別することは困難な場合が多いです。
しかも、件名や本文も気を引くようなものになっていて、一瞬「あれ?なんだろう?」と開いてしまいそうになるほどです。
今回は、メールで来た怪しいファイルの実例と、もし開いてしまった場合の対処方法についてお話いたします。
ウイルスメールについて
どのようなメールが来るのか
実際に送られて来た例をあげてみます。
これらは全て、お客様ではなく知らない人から実際に来たメールです。
「いつも大変お世話になっております」などから始まり、内容も「請求書をお送り致します」などと、一瞬、お客様から来たメールかと思いがちです。
しかし、このメールに添付されているファイルを開いてしまうと、大変危険です。
このようなメールのファイルは、ウイルスが添付されている可能性がありますので、絶対に開かないように注意してください。
メールの受信者が、騙されて自らファイルを開くことで、自分のパソコンをウイルスに感染させてしまっていることが多いのです。
添付ファイルを開く前に、送り主をきちんと確認するようにしましょう。
怪しいファイルを開いてしまった場合は
添付ファイルを開いた後に「あやしい」と思った場合は、有線LANならば線を外して、Wi-Fi環境ならばWi-Fiをオフにして、まずはパソコンをネットワークから外してください。
また、すぐにパソコンにインストールされたセキュリティソフトでスキャンを実行して、ウイルス感染していないか確かめましょう。
ウイルスの感染が確認された場合は、スキャンの結果表示された内容に従って必要な対処を行います。
URLをクリックしてしまう
あやしいURLリンクを開いてしまう
インターネットを何気なく見ているときに表示された広告や、メルマガ、友達からのFacebookやLINEのメッセージ、こうしたものに載っているURLリンクをクリックする機会は多いと思います。
しかし、こうしたURLリンクを気軽にクリックすることで、不正サイトによる被害に遭ってしまう可能性があります。
サイバー犯罪者が、不正な広告を出したり、実在の企業になりすましたり、友達のアカウントを乗っ取ったりして、ネットの利用者を騙して不正なサイトに誘導しようとします。
誰かに誘導されて、何らかの情報入力を求めるWebサイトにたどり着いた場合、フィッシングサイトの疑いがあります。
フィッシングサイトは、実在するショッピングサイトやネットバンキングのログインページなどに見た目がそっくりです。
最終的にログインページに誘導し、情報を入力させて盗み出します。
怪しいと思った場合は、サイトをよく確認するようにしてください。
URLリンクをクリックして誘導されるのは、フィッシングサイトだけではありません。
中には、パソコンのOSやソフトの脆弱性(セキュリティの弱点)を攻撃してウイルスに感染させる不正サイトの場合もあります。
OSやソフトの脆弱性を残したままのパソコンでは、サイバー犯罪者が設置する脆弱性攻撃サイトに誘導されただけで、ランサムウェア(ウイルス感染したPCをロックしたり、ファイルを暗号化したりすることによって使用不能にしたのち、元に戻すことと引き換えに「身代金」を要求する不正プログラム)やオンライン銀行詐欺ツールなどのウイルスに感染してしまう可能性もあります。
怪しいURLリンクをクリックしてしまったかもと思った場合は、ウイルス感染の可能性もあることから、添付ファイルを開いてしまった際の対処方法を参考に対処しましょう。
まとめ
このような犯罪を防ぐには、怪しげなファイルやURLリンクを不用意に開いたりしないことです。
自分では気付くことができないウイルス攻撃を防ぐために、日頃からセキュリティ対策ソフトも常に最新の状態で使うようにしましょう。
そして、自分でファイルを送る際にも、相手に不審感を抱かれないよう気を付けるようにしましょう。